し ん か く じ
岡野山妙法院と号し、真宗本派本願寺派で本尊は阿弥陀如来である。創建については、法然門下の親鸞上人が開いた他力易行の一向宗(真宗)は、貴族階級が没落し豪族が次第に成長した鎌倉時代後期に、旧仏教から激しい圧迫を受けながら、下賎の者と見られていた農民の間に次第に広まり、南北朝時代には高松の真行寺・正覚寺、木田郡の常光寺などをはじめ、讃岐の各地にこの宗の寺が出来た。十五世紀の後半に本願寺の第八世蓮如上人(兼寿)が出て、更にこの宗の教えを平易な日用文で説き、その宗勢を盛んにした。 |
現在の本堂は文化二年の建築である。 宝暦三発酉三月二十七日 真覚寺第十世 正円 |