し ん か く じ

    岡野山妙法院と号し、真宗本派本願寺派で本尊は阿弥陀如来である。創建については、法然門下の親鸞上人が開いた他力易行の一向宗(真宗)は、貴族階級が没落し豪族が次第に成長した鎌倉時代後期に、旧仏教から激しい圧迫を受けながら、下賎の者と見られていた農民の間に次第に広まり、南北朝時代には高松の真行寺・正覚寺、木田郡の常光寺などをはじめ、讃岐の各地にこの宗の寺が出来た。十五世紀の後半に本願寺の第八世蓮如上人(兼寿)が出て、更にこの宗の教えを平易な日用文で説き、その宗勢を盛んにした。
  志度の真宗寺院のうち真覚寺は十五世紀末に開創して居る。

 現在の本堂は文化二年の建築である。

境内  東西ニ十間   南北  三十五間   お年貢地
表門  瓦葺 東西一間  南北五尺五寸

本堂  瓦葺 東西七間半  南北七間
本尊  阿弥陀如来御長一尺八寸
鐘楼堂 瓦葺 一丈四方 鐘高三尺九寸 差渡し三尺三寸五分

 宝暦三発酉三月二十七日    真覚寺第十世   正円