柳の泉


古来から名水と呼ばれる清水(長尾東)にある「柳の泉」

現在の"柳の泉"


340年前の寛文5年(1665)に、高松初代藩主松平頼重公が石で井桁を作って「柳の泉」と刻んだといわれている。明治17年(1884)頃には、そばに柳の木があり、ヤツメウナギが生息していたという。
 この泉は、「水神様」と崇められており、祭日は7月7日で、ご神体の石は当時井戸の中にあって、窪みにたまった水は目の病に効果があるといわれていた。
 昭和20年頃までは造り酒屋が酒造用に使用し、住民や旅人も飲料水として利用していた。清水(部落)では、貴重な文化財としてだけでなく信仰の対象となっていた。




  • 移転(平成10年12月)
    清水川の拡張、護岸工事で撤去される。住民が守り続けた祖先の遺産は、対岸に造ったミニ公園内に井戸を復元させた。 現在では地域の名所であり、憩いの場所になっており、今後湧き水を気楽に飲めるようにしたい構想もある。
  • 水神祭り(毎年7月7日)
    七夕の日に、祭りにさきがけて柳の泉井戸の清掃を行い、4本の青竹を立て周囲をしめ縄で飾り、榊の枝と神酒を供えて祭儀をとりおこなう。 現在これらの行事は、清水自治会神事グループが対応しているが、地区住民全体の伝統行事として広く世間にアピールし、末永く伝承していきたい想いがある。
井戸の水をポンプで抜き取る 井戸の底にある松の囲板が出た 水神の祭儀
・種 別:史跡
・場 所:さぬき市長尾東1562-2