細川家住宅


阿讃山脈の山間農家の特徴を顕著にあらわしている住居で、
300年の生活文化の歴史を偲ぶことができる。


矢筈山の西2kmの山麓にあり、吉野川支流の源流近くの標高400m地点の谷間にある。南に面する山間地の地形を巧みに利用して住居を建てている。 炭かま、母屋、納屋、木納屋、下木小屋などを東西に並べ、一段下がったところに便所、背後の山には祠を作っている。
谷川には水汲み場がある。 母屋の中の間取りは、横一列に、上手が竹床の座敷、次が土座、西側に広い土間(にわ)を設けた3間取りの平面構成である。土間(にわ)には釜戸、臼などがあり、中央間の土座には"いろり"、上手竹床の"ざしき"には床の間、仏壇がある。 長い年月を経た日常生活の文化が色濃く残っている。