願興寺


名 称:施薬山悲田院願興寺 宗 派:真言宗善通寺派  本 尊:薬師如来
所在地:さぬき市造田是弘1248


「宝蔵院古暦記」によると、願興寺がんこうじは天長7年(830)に徹円が建立したとある。場所は、現在地より南200mにあったと推測され、古代寺院として栄えていたが、長宗我部の兵火に遭い現在地に移転した。悲田院の名があるように光明皇后の疫病救済に関係があると考えられる。

正面の入口門 願興寺の碑



脱乾漆聖観音坐像

重要文化財(彫刻)

白鳳の香りを感じさせる天平の仏像で、奈良時代の風潮である髻(もとどり)を高く結い、地髪部にも細かい髪筋を刻み、面相は清純な乙女を思わせる巧みな技法をみせている。また、胸いちめんに広がる華麗な瓔珞ようらくはこの像をひときは美しいものとしている。
この仏像は脱乾漆造りの技法を用いている。粘土造りの原型に麻布を貼り、その上に漆を塗り、固まるとその上に更に麻布を貼り漆を塗る。これをなんども繰返して、強度が得られたら切り開いて、中の粘土を取出す。補強の木枠や支柱を入れ切口を縫い合せて、木屎(こくそ)を重ねて整形し、漆を塗り金箔を貼る。


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※ 国指定重要文化財『聖観音坐像』の拝観は、毎月8日 AM10:30 〜 12:00 。
事前に申込みが必要です。 申込み先:
sanukigankouji@yahoo.co.jp


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