昔 子供達の夏「蚊帳のある風景」

さぬき市歴史民俗資料館 Last Update 2017.06.24

平成21年8月当資料館にて開催された「昔 子供たちの夏」企画展から収録したものです。

セミとクワガタ

セミとクワガタ(竹細工)

蚊帳と打ち水をしている子、後ろに氷式冷蔵庫が見える

蚊帳と
打ち水をしている子
後ろに氷式冷蔵庫が見える"

井戸と風呂

井戸には飯を入れた
イカキが吊ってある。
据え風呂は縁側に出して
月見を楽しんだ。

当時では当たり前のことだが、爺ちゃんの子供のころは、部屋を開けて、外からの風で暑さをしのいできた。

夕方になると決まってザーとにわか雨が降って焼けつくような暑い西日を和らげてくれた。夕立が無い時は打ち水をして昼間の火照りを鎮めたもんだ。

夜には部屋に蚊帳を張って、障子(しょうじ)も雨戸も開けっ放しにして外の涼風を呼び込んでいた。
これがまたとても楽しいんだ!。
ホタルトンボを採って中に入れて遊ぶんだ。
たまにカブトムシも飛んでくる、が兄弟で取りあいこして大騒ぎ、さらに昼間採ったセミを中に入れて飛ばしていたが、これはまずかった。セミのオシッコで母に怒られた記憶がある。

遊び疲れてすぐ寝てしまうが一度夜中に目が覚めて見た幻想的な思い出がある。
お月さんお星様ホタルの光などカヤを通して見る夜の風景はなんともいえず、幻想的だった。夜陰ではスズムシマツムシが鳴いていた。

カヤは蚊避け(かよけ)の他にも面白い使い道があった。
近くでカミナリが鳴り始めると「カミナリさまにお臍(へそ)を盗られる」といってカヤを吊って中に入るよう親に急かされた。
カヤに入るとどうしてお臍を盗られなくてすむのか子供の身には分からなかったが、カヤに入ると急に気丈夫 になったもんだ。